Keith Jarrett Trio
2010-10-26-Tue 00:17

学生の頃は聴いたことのない未知の領域の音楽を一生懸命物色して聴いていましたが、社会人になってからはあまりそういう事もしなくなって、過去に聴いた音楽やその延長線上にある音楽ばかりを聴いています。

所謂、JAZZといわれるカテゴリでは、最近は、Keith Jarrett Trioを聴くことが多いです。

Piano Trioというフォーマットが、ゴチャゴチャしてなくて、一番楽に聴けるからのような気がします。
じゃあ、Bill Evans Trioでもいいのかといえば、今の私の場合、Bill Evans Trioではしっくりこないのです。
Bill Evansが、Scott LaFaro(b)、Paul Motian(ds)とやっていた絶頂期のTrioは確かに凄いのですが、私にとっては、Bill Evansのピアノはちょっと内省的過ぎ、ベースのScott LaFaroの位置づけは過大で、Paul Motianのドラミングはいまひとつピンと来なくて、Trio全体のバランスが私には合わず、聴いていてちょっと疲れるんです。
Bill Evans Trioがダメという意味でなく(ダメな訳ないです)、Keith Jarrett Trioに比してという意味です。
その他、素晴らしいPiano Trioは枚挙に暇はありませんが、今の私に一番しっくりくるのはHerbie HancockのTrioでも、Chick CoreaのTrioでもなく、Keith Jarrett Trioなんです。

どうして、Keith Jarrett Trioかと言えば、自分でも言い表せない部分も多いのですが、極論すれば、Keith Jarrett(p)、Gary Peacock(b)、Jack DeJohnette(ds)のバランスが好きなんだと思います。

でも、こういう私も昔はKeith Jarrettって、そんなに好きじゃないというか、食わず嫌いみたいなところがありました。それは、ケルン・コンサートとかの完全即興のソロの印象が強すぎて、そもそもほとんど聴いたことがありませんでした。
学生時代、堺の三国ヶ丘に「April Jam」という、とても気さくなマスターがやっているJAZZ喫茶がありまして、そこで、本当に様々なレコードを聴かせてもらっていました。
その店で、Keith Jarrett Trioの「Standards, Vol. 1」という1983年リリースのアルバムを初めて聴いた訳です。
タイトルのとおり、完全即興のソロとは全く異なる、ストレートアヘッドなJAZZのスタンダードばかりが、ECMレーベル特有の極めて美しい音質で録音されており、その演奏及び録音のクォリティの高さに圧倒されました。

スタンダーズ Vol.1スタンダーズ Vol.1
(2010/09/22)
キース・ジャレット・トリオ

商品詳細を見る



古いバップの録音の曇ったような音質とは全く次元の違う澄んだ音質。
Keith Jarrettの凄いテクニックとうめき声。(初めてこのうめき声を聞いた時はビビりました)
Gary Peacockのインプロしつつも極めて安定したベースプレイ。
Jack DeJohnetteの独特のアプローチのJAZZドラミング。
従来、聴いたことのあるどのPiano Trioとも異なったものでした。

このアルバムで、いっぺんにKeith Jarrett Trioが好きになりました。
中学、高校、大学ぐらいの時期に聴いた音楽が、その人の嗜好のベースになるような気がしますが、これは正にそういうケースだったんだと思います。

このアルバムはどの曲も素晴らしいですが、特に感銘を受けた曲は、All theThings You Areと、God Bless the Child。
特に、God Bless the Childは、JAZZ的16beatといいますか、今までのJAZZになかった感じのリズムで、Jack DeJohnetteのドラムソロもあり、ドラマーの私にはグッと来るものがありました。

YouTubeより、All theThings You Areと、God Bless the Childは無かったので、それによく似たリズムのRiderという曲をピックアップしておきます。
※Riderは途中で切れてしまってますが、実際は、この後にJack DeJohnetteの素晴らしいドラムソロがあります。残念。Keith Jarrettの異様な動きにも注目です。それとJack DeJohnetteはちょっとケーシー高峰に似ている。グラッチェ。




スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

向こうの世界へ

わう、懐かしい Keith Jarrett ですね。昔はちょっと小難しく感じてましたが、改めて聞くとやっぱりすごいテクニックですね、うまいですね。体が動いてきます。
topcymさんがJAZZ喫茶に行かれていた頃はまだレコードだったんですか、それともCDになっっていたのでしょうか?今はどうなんでしょうね。私の頃はもちろんレコードです。平塚に住んでいた頃パッパーというJAZZ喫茶があり、ちょいちょい行ってました。そのマスターはちょっとイカレタ野郎でしたが、大好きでした。
RiderのKeith Jarrett は完全に向こうの世界に入り込んでいますね(笑)。指だけでは足りなくて体全体でピアノを弾いている感じ。そういえばこれも Keith Jarrett の特徴だったなと思い出しました。
Jack DeJohnette 、ケーシー高峰より肌はキレイですね(笑)。

RE:向こうの世界へ

nikkokisugeさん、こんばんは。
初期のKeith Jarrettは、やはり難解な印象がありますよね。
でも、このTrioでは、スタンダードをやっているんで、ぐっと親しみやすくなってます。
「体が動いてきます」とお書きになってるように、このTrioでの演奏はとてもグルーヴしてます。
JAZZは、結局、リズムやグルーヴ(いわゆる、のり)がとても重要な音楽ですから、体が動くというのは、とっても良い演奏ということになると思います。
Wynton Kellyも、とてもグルーヴするピアニストですよね。Wynton Kellyも、Keith Jarrettも、どちらもMiles Davisのグループにいたんですが、やっぱり、Milesは素晴らしいミュージシャンをチョイスしていると思います。
しかし、nikkokisugeさんは、JAZZをよくご存知ですね。
パッパーなんて、イカレタ名前のJAZZ喫茶に通って、イカレタマスターと会話されていたり、かなりファンキーな生活をされてたんですねぇ。「向こうの世界」とか「演奏時の目がイッテル」とかいう言葉も通じるようですし・・・。
そんでもって、ケーシー高峰も通じますし・・・(笑)。
私の会社の若い人にはケーシー高峰なんて絶対通じんでしょうね。

No title

こんばんは!
私も学生時代にキースジャレットをよく聴きました。
Chant of the soilって言うアルバムが気に入ってました。
ドラムが凄かったな~。
先日、乗せていただいた車中で流れていた音楽がキースの音色で
知らない曲でしたけど懐かしい気分でした。

topcym>breezingさん

breezingさん、こんばんは。
車に乗られた際、「これ、Keith Jarrettやね」と仰ってましたよね。
breezingさんも、結構、いろいろと聴いてはるようですね。
Keith Jarrettって、やっぱり、その節回しや音色、フレーズなんかでわかるんですよね。
特徴ありますもんね。
一聴してわかるというのは、名プレーヤーの証なんでしょうね。
やはり、この人は凄いプレーヤーだと思います。

食わず嫌いだったかも

キースジャレットはほとんど聴いたことがないですね。チックコリアはR.O.Fでよく聴きましたけど、なんかフリージャズの人って思っていて敷居が高かったですね。フリージャズはどうも出鱈目やってるようで苦手なんですよね(山下洋輔なんかもちょっと苦手です)でも、この動画の2曲はフリージャズという感じではないですね。
食わずぎらいだったかもしれません。

RE:食わず嫌いだったかも

mucho66さん、こんばんは。
初期のKeith Jarrettは、フリージャズというより、やっぱり完全即興のソロの印象が強いですね。
私もフリージャズは全く聴きません。ただ、フリージャズをやっていた人がやっている普通のジャズは聴けます。
で、1983年のこの「Standards, Vol. 1」以降、このTrioは現在に至るまで四半世紀以上続いている稀有な例なんですが、基本的にジャズのスタンダードしか演奏しないので、非常に聴きやすいです。
このTrioに関しては、どのアルバムもクォリティが高く、ほとんど当たり外れがありませんので、一度、聴いてみて下さい。TSUTAYAとかでも、簡単にレンタルできます。
私は現代最高のジャズユニットの一つだと思っていますので、ホント、お勧めします。
ライブアルバム「Whisper Not」は特にお勧めです。
では。
プロフィール

topcym

Author:topcym
1965(S40)年11月、大阪府吹田市の生まれ。現在は大阪府交野市に住む、中年サラリーマンのおっさんです。
趣味は、自転車とドラム。
自転車は「メタボやし、ちょっとは体を動かさんといかんなぁ」という一応、健康目的から2005年10月にクロスバイクを購入し、2009年06月にやっとこさロードバイクを購入しました。
ドラムは高校ぐらいから始めてるんでキャリアは長いですが、実力が全くついて来ずといった状況で現在に至っています。
ということで、趣味の自転車とかドラム(音楽)とかを中心にしながらも、特にそれらに拘らず、適当に思いついたことを書いていこうと思います。

カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
FC2カウンター
検索フォーム
リンク
月別アーカイブ
カテゴリ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる